カビは原状回復の対象?借主負担になるケースと判断基準を解説

結論|カビは原因によって借主負担か決まる

賃貸で発生したカビは、すべてが借主負担になるわけではありません。

結論としては、

「なぜカビが発生したのか」

によって判断されます。

  • 建物の構造や設備が原因 → 貸主負担になる可能性が高い
  • 生活環境や管理不足が原因 → 借主負担になる可能性あり

つまり、カビ=必ず請求されるものではないということです。


賃貸住宅にて結露によりカビが発生してしまっている参考画像。

【参考画像】


理由|原状回復は「通常使用かどうか」で判断される

原状回復の考え方は、国土交通省のガイドラインに基づいています。

参考:国土交通省
原状回復をめぐるトラブルとガイドライン

基本ルールはシンプルです。

  • 通常使用で発生した劣化 → 貸主負担
  • 不適切な使用や放置 → 借主負担

カビの場合、この**「通常使用かどうか」**の判断がポイントになります。


カビで借主負担になるケース

次のような場合は、借主負担と判断される可能性があります。


■ 換気不足による結露

  • 窓を開けない
  • 換気扇を使わない

👉 湿気がこもりカビが発生


■ 掃除不足・放置

  • カビが発生しても放置
  • 拭き取りや対策をしていない

👉 被害を拡大させたと判断される


■ 家具の密着配置

  • 壁にぴったり家具を設置
  • 空気の流れが遮断される

👉 壁裏にカビが発生しやすい(脱衣場や湿気が多い部屋など)


カビでも貸主負担になる可能性があるケース

一方で、以下の場合は貸主側の問題と判断されることがあります。


■ 建物の断熱・構造の問題

  • 外壁の断熱不足
  • 結露しやすい構造

■ 設備不良

  • 換気設備が機能していない
  • 漏水や雨漏りが原因

天井のシミは請求される?

👉 これらは入居者の使い方だけでは防げないため、
貸主負担になる可能性が高いです。


退去時にカビを請求された場合の確認ポイント

請求された場合は、すぐに同意せず確認しましょう。


① カビの原因は何か

👉 説明が曖昧な場合は要注意


② 修理範囲は適切か

👉 一部なのに全面張替えになっていないか


③ 入居期間(経年劣化)

👉 クロスは時間とともに価値が下がる


👉 この考え方は
「原状回復の6年ルール」が関係します

原状回復の6年ルールとは?

やってはいけないNG行動


NG① カビを隠すために塗装する

👉 原因が分からなくなり逆効果 


NG② 放置する

👉 被害拡大=借主責任になる可能性


NG③ 内容を確認せずサインする

👉 後からの交渉が難しくなる

退去立会いでサインする前に確認すること

職人目線|カビは「生活」か「構造」かで判断する

現場で一番見るのはここです。


  • 局所的なカビ → 結露・生活環境の可能性
  • 広範囲・外壁側 → 構造問題の可能性
  • 壁周辺を触ってみて湿気を感じるか?
  • 下地の石膏ボードの状態を触診する

また、

  • 家具裏だけ
  • 窓周辺だけ

👉 これは生活環境の影響が強い


逆に

  • 天井まで広がる
  • 壁内部から浮いている

👉 構造・水の侵入を疑います


👉 見た目だけで判断するとトラブルになります


まとめ|カビは原因確認がすべて

結露によりカビが発生した画像とリフォーム後の比較画像

カビの原状回復は、

  • 通常使用か
  • 管理不足か
  • 建物の問題か

で判断されます。

退去時は金額だけでなく、

「なぜ発生したのか」

を必ず確認することが重要です。

退去費用が高すぎると感じたら?

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